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公的年金の受け取り開始を75歳まで遅らせた人には毎月の年金額をどれだけ増額するのが妥当なのか―。

こんな議論が年金制度改革の焦点に浮上してきた。

受給開始を65歳よりも遅らせた人が損をしないように年金額を増やす仕組みは今もあるが、長寿化が進んだことで今の増額率では過剰給付になるとの指摘がある。

一方で高齢者の就労を促す観点から年金増額を重視する意見もあり、議論は難航しそうだ。

2019年10月18日の日本経済新聞から